発売直後のセールで買っていたが、1か月ちょっと放置してしまっていた。正確には10分くらい遊んだところで、これは時間がかかるなと思いやめてしまっていたもの。
GWで時間ができたので、両主人公でのハードモードクリアまで完了。プレイ時間は9.5時間。
ゲームシステムは絶大な人気を誇る『Slay the Spire』(以下、『StS』と表記)にSRPG風の移動要素を足しましたという趣き。まだアーリーアクセスらしい。自分がプレイしたのはVer2.0.5。
全体
ちゃんとおもしろかった。『StS』に移動要素を加えただけか?と最初は思っていたのだが、カード間のシナジーを活かすのが『StS』よりかんたんで爽快感があった。
ただ、現状難易度ハードまでクリアしてしまった+Extraカードにそこまで魅力を見いだせないのでいったんやらなくなると思う。正式リリースされたらもう一度触ってみたい。
良い点
・用語が『StS』まんまな部分が多い。既プレイ者には楽。
・用意されているカード間のシナジーがわかりやすいので、すぐにデッキの目指す方向がわかる。また、カードの入手機会も『StS』より多い。そのため、なんか中途半端なデッキが完成しちゃった……ということがあまり起きない。
・アーリーアクセスなのに『リディア』・『スルミナ』という主人公がいて、それぞれ異なる戦術で戦えるのは楽しかった。これから使えるキャラも増えるのだろうか。
・『StS』にもあったアーティファクトがいちだんと強力になっている。他にもフィールドに設置して効果を得られるパーマネントカード*1や相手の攻撃に対抗して使えるカウンターカードなど、ただアタックカードをそろえるだけではなく多様なカードが使える。
・バフ効果の蓄積*2はよかった。「わざと時間をかける戦い方」というのは『StS』ではなかった戦術でオリジナリティがでている。
悪い点
※まだアーリーアクセスなので今後改善されるであろう。
・現時点ではやりごたえがないのは確か。ハードモードが1発でクリアできてしまうとは。
・防御がかんたんすぎるのは問題だと思う。
1.カードの効果でバリアを稼ぐ*3
2.移動カードで敵の攻撃範囲から逃げる
3.カウンターカードを利用する
『StS』では1しかなかったので、ダメージを受けないために攻撃する順番やらデッキ内の防御カードの確保など気を付けるところが多かったのだが、2と3が増えたことでそこまで防御に気を張る必要がない。「範囲攻撃?じゃあ移動カードで範囲外に避けてっと……」って感じでやるかやられるかの緊迫感はなかった。
・SRPGのような攻撃範囲や移動要素があるので、移動カードが重要になってくるが序盤は乏しい。いちおう毎ターン1枚は必ず使えるようになっているのだが、それだけでは足りない。*4
・上記の移動カードなど、必要なパーツがそろっていない序盤がいちばん退屈でかつ危険。移動できないから攻撃もなかなか避けられないし、攻撃手段もしょぼいからバリアで防御しまくってちくちく削る地味な時間のかかる戦いを強いられる。できれば初期デッキがもう少し強くあってほしい。
・敵はコピペみたいな黒い見た目で魅力なし。
・『StS』のようにルートを選択して進んでいくのだが、ルート取りの意味があまり感じられない。スタート地点は固定。その後も3本しか道がない上に、いちど間違ってもすぐ元の道に戻れてしまう。ルートごとに全然違うことが起きるわけでもない。
楽しかった戦術
リディア→《多重障壁》などでバリアを稼いで、《コンパージェント・ボルト》や《ディフォームプロテクタ》でバリアを攻撃力として用いる戦法が楽しかった。バリアを半分保留する《アストラル・シールド》と組み合わせれば平気でバリアの値が200近くいく。攻防一体でなんの心配も要らなくなる。
スミルナ→いわゆるディスカード戦術が強力だった。《アンロック・トリガー》を唱えまくってカードを手札から捨てるたびにダメージを与えられるようにした後、《タクティカルリロード》をはじめとした手札交換カードでカードを捨てまくる。《サイクル》など捨てることで効果を発揮できる効果と組み合わせると爽快。また、カードが手札に余りまくるので《ティンカー》などで蓄積や加護を得まくるとより安定して楽しい。『StS』にもあった戦術だが、上にも書いた通りカードをそろえる難易度が低いので必要パーツがそろえやすく、蓄積の効果もあってダメージもかなり入る。