2024/4/24『i☆Ris 9th Live Tour 2024 愛たくて…Full Ener9y!!』埼玉公演

駅からそこまで遠くもないし、客席は広いし、良い会場だった

 

全体

かなり良かった。期待通りといった感じ。ただ、このツアーは映画と連動している!ということはパンフレットでも公演でも言ってたので、映画見た後だと印象が変わるのかも。少なくともセトリ前半はそうらしい。今のところは"いつものツアー"って感じだったかな。いつも楽しいので。ものすごいサプライズがあったわけでもなく。カップリング曲は多めだったな。

 

去年は2人コーナーだったので今年はソロコーナーがあった。さきさまのソロが始まった瞬間の盛り上がりがすごかった。トップバッターとして完成された曲。

ソロコーナーをばらけさせたのもけっこう新鮮だった。始まってしまうと、「あ~ソロコーナーね」となってしまう面は否めなかったので。ソロ曲と通常曲で繋がりが出るのはよいですな。あると思うな推しのソロ。格言風だけどなかったら寂しすぎるだろ。

 

個別

ユメノツバサを回収できたのは○。聞いた瞬間曲名が浮かばなかったのは反省点。プリパラOPカップリングのカタカナシリーズは曲調も似ているので、ぱっと聞き分けるのは難しい。あとはココロノオトとミライノナマエだけど、ひょっとすると他の公演で歌うかもね。

 

My Brightはゆうきちゃんがまた斬新な終わり方をした。気持ちよくなっちゃったのくだり前も見た気がする。髪ボサボサなのもレアでかわいい。

 

Let you know!の見るの初めてだったんだけど、想像以上にかっこよかった。動きがキレイにそろっている。またレパートリーが増えたなあと。

 

カップリング人気投票何に投票したか覚えていない。たしかカタカナシリーズに入れた気がするが。

 

今回の衣装は本当にかわいい。かわいい系の衣装が好きなんだ。さきさまはかわいいで固めて、優ちゃんはおなかを2cm出し、ひみちゃんは15cm出し、ゆうきちゃんは鎖骨を出し、クボタさんは胸をギリギリまで出す。今までの傾向からするとクボタさんがいちばんの驚きだよ。あと、ロングブーツがかわいいしかっこよくも見えるし最高だった。アンコールで上がTシャツになるけど、それとも合っていたし。

 

i☆Risは年々ちゃんとほかのメンバーのMCを聞くようになっている気がする。他メンバーの髪直してあげたりね。毎回山芹はいちゃついているし。

 

戸田とMOVIX大宮、6駅離れているという微妙な距離なので、返答がマチマチなのも納得。

 

アンコールで下に降りてくるのは……正直スタッフが導線確認したり階段運び込んでるのでわかってしまったな。でも、2階まで上がったのは良かったと思うし、会場の後ろまで回ってたのも良かった。去年のアニバは(会場広いから仕方ないけど)後ろの方であんまり見えなかったので。ただ、動き回るアレは大変だろうなと思う。階段もところどころ急だし、サビでこの場所にいる!っていうのも決まっているだろうから急いで場所移動する姿も見られた。いいにおいするから大歓迎なのですが。

 

おわり

i☆Risをそこまでちゃんと追えているわけではないけど、やっぱりライブに行くと楽しい。ちゃんとライブに行くとモチベが上がるので、パフォーマンスや面白さが高いレベルでかみ合っているのだろうなと思う。

雑記:2024/4 第3週

突然金曜日に4時間残業。眠すぎる。と思いながらブログの編集をしていたら、間違えて書いていたテキスト1000文字以上を消した。マジ?

 

大きなできごとなど

日曜日にi☆Risのツアーがある。カップリングBestなるものが発売されたし、今まであまり歌われてこなかった曲から何曲か歌われると踏んでいる。進めアバンチュールとか聞きたいですな。感染症対策の縛りがなくなったので、タオルを振り回せるハチャメチャ×ストライクも来るのではないかと勝手に予想している。初めて行ったツアーで歌っていたので印象深いんだよな。

 

ダイエットの部

日付 間食 その他 合計 体重
2024/04/08 639.0 456.0 400.0 542.0 87.0 2124.0 77.0
2024/04/09 639.0 669.9 400.0 229.0 64.0 2001.9 76.6
2024/04/10 444.0 724.0 400.0 405.5 64.0 2037.5 76.2
2024/04/11 519.0 752.8 400.0 176.5 64.0 1912.3 76.7
2024/04/12 509.0 724.0 160.0 497.9 64.0 1954.9 75.9
2024/04/13 316.0 1200.0 400.0 29.9 64.0 2009.9 75.5
2024/04/14 485.0 785.9 520.0 160.0 64.0 2014.9 75.8
2024/04/15 412.0 850.0 160.0 402.0 64.0 1888.0 75.6
2024/04/16 489.0 745.9 506.0 234.0 64.0 2038.9 75.6
2024/04/17 534.0 589.7 506.0 234.0 64.0 1927.7 75.8
2024/04/18 487.0 669.9 493.0 211.0 64.0 1924.9 75.6
2024/04/19 471.0 829.9 456.0 216.0 64.0 2036.9 75.5

金曜日時点まで。1日当たり2100kcal未満で抑えられており、かなりよい。

体重も75kg台後半で安定して推移。

 

読書の部

『生成AIで世界はこう変わる』

現役のAI研究者による本。人々が気になる点を程よく包摂していた。AIによって"人間"が相対化されるというのが面白い。今まで自動車等優れた技術が生まれても、あくまで人間による操縦が必要であり、人間はすべての主人である必要があった。すべての主人であるがゆえに相対化はされなかった。これからはAIが主人で人間は従うだけの分野も出てくる。その時に、"人間とはなにか?""人間とは何をすべきか?"が問われるとのこと。創作についてはすでに進行しており、人々はAIよりも人間が作ったものを評価したがっているとのこと。これもひとつ"人間であること"が重視されるようになった変化だろう。

 

ちなみに、ダイエットの部に貼った表はAIに加工させている。Googleスプレットシートをコピーしてテキストファイルに貼り付け→Claudeにアップロードしてコードを生成→それをhtml編集でブログに貼り付けで完成。

今までの常識では信じられないのが、"いい感じの色"とか"最後の列を消して"とかの指示でも想定通りに対応してくれる点。色を指定したり、列番号を指定する必要がないのは魅力。

"いい感じに見やすい色にしてください。"とかいう雑な指示もこなしてくれる。

わがままにも即座に対応。データ加工までしてくれるのは驚き。

コードをhtml編集で貼り付ける際、今まで書いてあったものを全て上書きしたのは人間。人間はおろかだ……。

 

ソシャゲの部

Blue Archive

大決戦グレゴリオはとりあえずEXで3種類クリア。今週後半と来週前半はそこまで時間も取れないし、このまま掃討して終わりかも。デバフ数の管理を3タイプのパーティでやらなきゃいけないし、相手の行動タイムラインも把握しながら進めないといけない。しかもSTRIKERは定期的にデバフがかかるので、SPECIAL枠に強力なアタッカーを配置orデバフを乗り越えられるSTRIKERが必要。他のボスと一線を画す難易度。

はじまって4日目の昼で、EXだけクリアしてこの順位。難しすぎるって今回。

マコトの強さを確認できたのは○。☆3でも十分すぎるほど強い。あと水着サキはかわいいことも使ってわかった。ナギサも熟達証書の交換でカケラが溜まっていたので固有2まで上げた。

努力の方向性がおかしいけど本来は優秀な人

あとは今日の生放送で何が発表されるかですなあ。トリニティの学園祭が来るのではないか。

 

ポケスリ

月曜日の朝に色違いのリザードンと出会えてうれしかった。週明けの朝からびっくりだよ。

性能は特に秀でてもいなかったが、ビジュアルが強い

今週はラピスラズリ行き。チコリータミニリュウが目当て。あと、エーフィ2体目を育てたので使いたかった。ただ、2体目にもメインスキルの種を使うのはけっこうやりくりが難しそう。強いチコリータが来た場合はパーティから抜けるかも。

これ書いているのが土曜日の昼なのであと2日残っているが、きのみSのミニリュウが来たのでひとまず安心。ただ、ドラゴンきのみ一致はいまだ来ていないので育てないかも?

きのみSにLv50でおてつだいスピードSもある。ただ、食材UPはLv100なんだよな……

来週はシアンの砂浜へいく。サラダ用の食材を今から貯めている最中。カイロスがリンゴとミツを集めてくれて強いんだよね。

 

デュエプレ

15日までのランキングはNDがプラチナ5・ADがプラチナ3で終わり。あんまり真面目にやれてないからねえ。

ただ、ここ数日気まぐれにモルネクでランクマいったら、黒単ヘルボロフ*2と天門相手に3連勝できたりした。新弾でこれといった強化パーツがなかったモルネクだが、現在のトップTierにいるデッキに強いのは良いですな。バイクには轢かれて終わるのが難点だけど。

 

アニメの部

Blue Archive

2話。相変わらず不安。

今回ではっきりしたのが、原作のお話を忠実にアニメ化するわけではないよという点。

例えばアルバイトへ行くセリカの尾行、アルバイト終わりのセリカ待ち伏せして一声かけるシロコなど。どれもアニメオリジナルの展開だった。原作ではひと悶着あった、借金を先生に打ち明ける話はさらっと終わる。借金について話すアビドスのみんなはなんだか投げやりな態度。真面目な子たちのはずだが。

個人的な大問題点は、柴関ラーメンでシロコの隣にすわるかノノミの隣にすわるか選ぶシーンが全カットの点。どういうことだよ……。

もちろん面白ければオリジナル展開も歓迎。アニメでしか描けない部分というのは多くあるはずなので、そこにフォーカスを当てるのも良い。ただし、そこから生み出されるものに魅力が不足していると批判されてしまうよね。

戦闘シーンはイマイチ迫力不足。銃弾が直撃しても、"痛い"で済む連中が織りなす戦闘は現実の戦闘と大きくかけ離れるはずで、リアリティがないのは別にいいのだが。ただ、先生が戦闘に加わってしまうと話は別。あんなうっすい壁1枚じゃ装甲車の砲撃1発で先生死んじゃうよ……。

今回は先生がかなり具体的に作戦を指示していたのでそこは良かったな。至近弾で先生が車から投げ出されていたけど、無傷で済まないだろ。

先生の魅力も現時点だとイマイチ伝わってこない。アニメの先生は好青年に見えるが、逆に好青年どまりに見えてしまう。セリカに対するストーカーも粘りが足りないし、怒られてへこんでいる。一方、ゲームの先生はプレーヤーの分身であるはずなのに謎めいた人物。セリカにキレられてもストーカーを平然と続ける謎の胆力を持つ。アニメもゲームも生徒想いというところは共通しているが。ゲームでは生徒想い+底知れぬ不気味さが魅力に映って生徒から慕われるし、ユーザーからの人気も獲得しているように思える。アニメでは現状"生徒想い"しか伝わってこないので少し魅力に欠けるんだよな。黒服と対峙するときに豹変したら手のひら返すと思う。

 

狼と香辛料

2話を見た。ホロのかわいさと底知れなさがつまった回でよかったんじゃないかと。ロレンスの過去もちょっとだけ明かされた。

「中世ヨーロッパぽさ」によっていろんな説明が省略できているのは改めて考えるとすごい。お話の側も雰囲気を壊さないように、食べ物等細かいところまで気を配っている。「ある銀貨に含まれる銀の含有量が上がる」という話は実際にあった話が元ネタなんだろうか?西洋史は良くわかっていないんだよな。もちろん銀貨は古来からあったが、意外と16世紀にはいるまでは主力交易品ではなかったという話をみてなるほどとなった。*1

雑記:2024/4 第2週

1週間というのは振り返るのにちょうどいい。1日だと短すぎるし、1か月だと長すぎる。

 

アルファベットのSNS、封印

雑記を書く理由ですが。Xさんをスマホアプリから消し、ブラウザのブックマークからも消したため。アカウントは消していないけど。アカウント連携で紐づいているアプリがどれかもうわからんし。最低でも1か月は封印し、1か月後のお気持ちで再開するかしないか決める。

 

理由は朝から不快な思いをしたので。冷静に考えると「朝から不快になるSNS」って嫌すぎる。もともと1日何回もダラダラとみてしまう生活を続けていて、改善しなきゃなと思っていたので区切りとしてちょうどいいかなと思った。1日に何回も見る割にはめちゃくちゃタメになってるわけでもない。知り合いの日常もしっかり追う必要ってない。知り合いの話を聞きながら(ああ、ネットで言ってた話か)と思うのもおもしろくないし。

 

ちなみに、不快に思った事件についてそこまで怒っているわけではない。けど反省はしろ、くらいの気持ち。

 

自分は10年くらい今のアカウント使っていて、特に問題になることもなく"うまく使えている"って思ってたが、ぜんぜんそんなことは無かったんだと思う。依存してたらうまくは使えてないわな。

 

タイムラインを見られないことについては困っていないのだが、やっぱりふと書きたいこともあるわけで。その代替として1週間に1回日記を書くことにした。飽きるまでやる。

 

野球を見に行った!

wuhujiang.hatenablog.com

楽しかった。プロ野球観戦って好きな球団・選手のプレーをみて応援するっていうのがもともとの楽しみ方だと、終わってからしみじみ感じた。

 

いろんな楽しみ方があるのは前提だが、掲示板やSNSで「米騒動w」「お前さんたちw」「プロキャッチボーラーw」みたいに陰口叩いて消費するっていうのはかなり特殊な、よくない楽しみ方なんだよな。

 

自分もここ10年ちょっとですっかりこういった陰口思想に染まってしまっていた。白状するとまとめサイトかもたまにみてそういったネタを摂取していたし、友達との会話でも選手や監督を小馬鹿にした発言をした記憶がある。

 

もちろん選手たちは興行としてプレーしてお金をもらっている立場で、観客たちはお金を払って興行をみている立場なので批判することは問題ないし、笑い種にすることも問題ない。度が過ぎたのはダメだけど。

 

だけど、度が過ぎていなくても"笑い種にして消費する"ということを繰り返していると、もともとの楽しみ方を忘れてしまう。そんな楽しみ方を繰り返していたら自分の品性も下げてしまう。

 

……こんな重い内容ばかり書く気はなかったのだが。

 

ダイエットの部

今週から試しにカロリー計算をしている。自分が食べすぎなのかそうでないのかもよくわからないなと思ったため。計算することで、体感とすり合わせることで、朝飯は500kcalを目安にしたらいいのか、このくらい食べると1日2000kcalちょっとで過ごせるのかなどわかっていいな。続ける所存。

土曜日の昼がやたら重いのは外食したから

 

ついでに1か月くらい前に作った体重遍歴ものせますか。いや~めちゃくちゃですな。もうすぐ5年前の人生でいちばん痩せてた時期に戻れるので頑張りたい。

2018年以降は健康診断の結果を採用。他は記憶頼みだが大きく間違っていないはず。

グラフでジェットコースターぶりがよくわかる。

 

読書の部

金谷治訳注『大学・中庸』を読んでいる。明日には読み終わりたい。大学の方は意味が明快だが、中庸は思った以上に内容が乱雑で難しい。誠とはいったい……。

 

土曜日に本屋に行っていくつか仕入れてきた。お金がないので文庫本と新書のみ。AIの本は軽く読めそうなので早く読みたい。

 

ソシャゲの部

Blue Archive

合同火力演習はあまりやる気がないのでほどほどにしている。トリニティの学園祭?イベントが近いのではないかと戦々恐々としているが、一方で石は200連分確保できそうで安心。

ストーリーの更新が来ていた。TLにネタバレ流れてくる前に早く読まなきゃ……!って心配することももうないんだった。のんびりやります。

 

ポケスリ

ヒノアラシ厳選をしにトープ洞窟へ。無事きのみSのヒノアラシを引けた。性格無補正でおてスピM持ちなら合格点以上。今月のイベントは草とフェアリーがピックアップらしいので、そこでチコリータを狙いたい。シアンの砂浜が良いのかな?

ヒノアラシ好きなのだが、トープ洞窟に潜ってもなかなか出会えないのでここまでかかってしまった。

 

デュエプレ

何度目かわからないがモチベーションを無くしている。知らないカードばかりっていうのがもう2年くらい続いているし。

新弾を引いた結果がよろしくないので、復権したモルト王を握ってる。最初は快調に4連勝位できていたのだが、1日で6連敗くらいする悪夢でやる気喪失。モルト王で何を出す?という選択で失敗をしている。

ネロソムニスが2枚来たから、あと2枚生成してネロデッキで遊ぼうかな?カードとしては結構好きな部類の能力している。ダースレインに組み込むのも可だが試せていない。

 

アニメの部

Blue Archive

1話だけ見た感想。OPが素晴らしい出来だがアニメ本編はやや不安の残る。ストーリーの場面を結構端折ってしまいそうな雰囲気。そのかわり、シロコの日常風景とか戦闘シーンとか、ゲームでは表現が難しい部分やアニメならではの部分を見せていく方針なのだろうか?

第2話の予告も公開されていたが、セリカのアルバイトバレのところらしい。チュートリアルの場面をやらないと、アロナや先生について説明できないのでは?

アヤネの手紙シーンもOPにはあったが本編としてはなし。どうして先生がアビドスに来たのかこれではつたわらないよ~。

なにより時間をかけた戦闘シーンの出来が悪い。"先生が指揮をすることで生徒が効率的に戦える"というゲームの都合をどうアニメで表現するのか楽しみだったのだが。先生の指揮はまさかの地声。ポケモンバトルかな?

指示の内容もふわっとしていて、サトシの方が具体的な指示を出している。たしかゲームだと先生の戦術指揮をアロナがサポートしてたはずだが……。

 

狼と香辛料

自分が高校生くらいには話題になっていた気がするが、ちゃんと見られていなかったので再アニメ化を機に見ることに。技術が進んで顧みられなくなったオオカミの神が出身地に帰るため行商人と同行する。なかなか楽しそうなので続きは見る。

2024/4/12 読売-広島 東京ドーム

今シーズン初めて読売の試合へ行く。*1ユニ配布があったのは魅力。今は全ユニフォームシンプルでかっこいいと思っている。

あと、大人になってから初めて外野席に行った。せっかくファンクラブにも入って先行抽選に参加できるようになったし、応援歌もだいたい覚えたし。あと安い。手数料込みで2900円は他の娯楽と比べても破格のお値段。

 

戸郷のさらなる成長に期待

さて試合の方ですが。戸郷VS九里ということで、ロースコアの試合になると予想していた。崩れるとしても片方だけだと。

 

実際は違うもんでして。戸郷は初回初球から野間に長打を打たれるなど2失点。三振は取れているものの、要所要所で打たれてしまう姿は本来の戸郷ではなかった。坂本のホームランで1点取ったものの、次の回にあっさり失点するなどこれでは反撃ムードがしぼんでしまう。ただ、四球がなかったのは○。戸郷はまだまだ伸びしろあるとおもうので、次に活かしてほしい。

 

打線は九里相手に坂本・岡本のソロホームランがあり2得点。ただし、ヒット自体が少ない。5回の攻撃はオコエ二塁打を放ったものの後続が続かず。5回までで2-4。

 

新旧あわさった見事な逆転

このままだと抑え込まれるペース……とおもっていたものの、6回裏は7得点。

この7得点の何がうれしいって、坂本や岡本といった"いつものメンツ"ではなく、逆転タイムリーのオコエを筆頭に萩尾・佐々木ら新しい中堅層が活躍してくれたこと。

オコエは1打席目かんたんに打ち上げたときは"いつものオコエか……"と思ってしまったが、以降の打席は二塁打・逆転タイムリー・進塁打といいところばかり。逆転タイムリーの打席はボールを良く見極めたうえで、ヒットになった球は難しかったもののしぶとくセンター前に運んでくれた。

萩尾の活躍も見事。去年は一軍投手相手に自分のスイングができていないと感じていたが、たった1年で適応してきた。頼もしい1番だ。ただ、3アウト目のオーバーランみたいなのはやめてね。今回は点差もすでに開いていたので良かったけど。プロ選手はそんなところも見逃してはくれないっていう教訓になったんじゃないかな。

佐々木は期待されている仕事をキッチリこなしてくれる選手だ。打率などの数字はまだちょっと悪いけど、首脳陣が期待して使い続けている理由がわかる。

もちろん、押し出し死球を勝ち取った坂本・あっさり四球を選んだ岡本・オコエに続いた吉川らいつものメンバーも貢献してくれた。新旧あわさりビッグイニングが作られたと思う。

 

youtu.be

 

6回からは継投で0に抑えられた。初勝利となった泉・船迫・ケラー・高梨があぶなげなく……泉がいきなり坂倉にデッドボール当てたのはダメだけどそれ以外は抑えられた。去年まではとにかく中継ぎが問題とされていたものの、泉・ケラーといった新戦力に去年から入った船迫、もう4年も大黒柱になってくれている高梨。今日投げなかったメンバーも含めてかなり充実した投手陣になっている。

 

てなわけで9-4で勝利。去年負け越したカープ相手にまず1勝挙げられたのはデカい。

youtu.be

 

外野席の応援は楽しかった。応援していると打たれた時はより悲しいし、打った時はいつもの比じゃないくらいうれしかった。……適度に手を抜かないと酸欠気味になることも学んだ。特にビッグイニング。応援団も含めありゃ大変だ。あと巨人の星侍ジャイアンツの歌詞がうろ覚え……みんな同じっぽかったし仕方ないか笑。

外野席の中でも真ん中らへんだったが、試合は良く見えた。内野席より近く感じすらした。

試合中は忙しいので写真無し。

むしろモニターが見にくい。もっとバックスクリーンに近い席だと見えないんだろうな。席がライトスタンド側から埋まるのも納得だ。

次は6月かな……?またユニ配布デーのチケットを取ってしまった。それはそれとしてユニフォームほしくなった。選手のユニフォームはかっこいいけど、売ってるユニフォームは17,000円もするのに背ネームがダサいのがなんとも……。背ネーム取る選択ができるようにするか、おととしまでのフォントにするとかしてほしい。でもさすがに欲しいな。買うならビジユニだと思われる。選手も考えておかないとな。

*1:野球の試合なら西武のOB戦があった。アレはノーカンか。

僕の好きな人の好きな人は、女装した僕でした。 感想

お、久しぶりにショタ・女装エロゲ―wiki*1が更新されてんじゃん、、、ということで目に留まり購入。

www.ensemble-sweet.com

 

絵は全般的にかわいかった

全体

買ったときはそこまで期待してなかったのだが、その期待は上回ったかなという印象。点数をつけるなら75点くらい?

 

・ストーリーは後述するが良い部分もあり。

・絵もかわいい。特に主人公の女装姿は立ち絵もCGもどちらもかわいい。あ、あと主人公は女装したままでもエッチします。ここで+10点くらいはある。

・音楽もなかなか耳に残る曲が多かった。

 

こっからネタバレ有。

 

ストーリーについて

やっぱこういうゲームはストーリーが命だと思っている。

その点、本作のストーリーはかなり斬新だった。主人公が女装するゲームは基本女装姿のままヒロインたちと出会って、個別ルートで男の姿でデートしたりして……が一般的。ところが本作は学校だと男の姿、家だと女装してヒロインと会うことになる。

男の姿だと最初ツンツンしたヒロインを見られて、女装していると最初っからデレデレしたヒロインを見られる。序盤から両方の成分を摂取できるのはなかなか考えられている。

 

攻略可能キャラは3人だけど、実質メインヒロインの清佳以外はおまけ。序盤から清佳との関係で話が進んでいくので、むしろ清佳以外のルートに入ると「おまえ今までそんなムーブしてこなかったじゃん……」てことばかりで困惑する。ルートもめちゃくちゃ短くて、まさしくサブキャラルートって感じ。

 

男姿だと嫌われていた主人公が、だんだん清佳の信頼を得られていくメインルートは結構良かったなと思う。女装姿でも昔の思い出など語られるし、そうやってヒロインの内面がわかっていくのはよかった。そうやってヒロインとの絆が深まっていたから、女装していることがバレても全然険悪にならずっていうのも納得できた。

 

ただ、そうはならんやろ……っていうシーンが多いのは否めない。ヒロインと男装姿でも女装姿でも毎日あっている主人公。どう考えてもバレる。バレるきっかけとなったイベントも、女装姿の誕生日パーティーに男装姿でも参加するっていうめちゃくちゃなことをやったから。笑っちゃうね。男とバレそうでヒヤヒヤする~っていうのは主人公が女装するゲームのひとつの醍醐味であったはずだが、あまりその成分は得られない。他にも違和感があるシーンはいくつかあったので、下部にメモとして残している。

 

まとめると、本筋は斬新さと王道をうまく兼ね備えてておもしろかったが、細かい部分は気になったといった感想。

 

メモ

プレイ中に書いてたメモ。こうして見返すと良い点も悪い点もボリュームあるな。

 

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【よい】
・導入は長ったらしくなくてよいと思う。スムーズにタイトル通りの「ぼくの好きな人の好きな人は女装した僕でした」ってなる。
・再開したタイミングで実は男でしたとカミングアウトしようとするが、ヒロインから「そんな言葉に詰まることなら無理して言わなくていい」と止められる。
すぐ言おうとするところ、それを静止するところ含めてここは評価できる。

・学校には男の姿で通うのか~って思ったけど、男子たちからモテモテなくらいかわいいのでそこは○。

・女装した主人公とのデートの下見として男姿の主人公とデートに行く……わけわからなくなるがなかなか独特なシチュエーションで○。
・良く考えられているよな、ツンデレとデレデレを無理なく共存させる点。
・結構早い段階でヒロインは男姿の主人公を見直すわけだが、次はメイドが障害になるのか。

・主人公(蛍)がついている嘘について、清佳は気が付いているとのこと。
主人公も男の姿と女装姿で真摯に清佳に接している点は良いといえるでしょう。好感が持てる。

・展開は斬新だが、蛍についての悩み相談に乗っていくうちに男姿の主人公とヒロインも仲良くなっていく展開は王道で良いですな。
・蛍として清佳と付き合うことにいったんは決めたが、また気持ちが揺らぎ始めている……。
・え、なんでこの主人公女としてヒロインを誘惑できるの??????

・中盤に差し掛かってくると、男姿についての愚痴を女装姿に言い始める。そこ逆転できるんだ。

・蛍として付き合うことを択ぶために男としては身を引く……なかなか妙な展開ではあるがオリジナリティは評価できる

・女装がばれて付き合うことになったとき、無理して男らしく振舞う必要はない、無理して男らしく振舞う必要はないと言われる
・たしかに主人公は男らしくいようと振舞っていたので、そこも回収できたのはよい。

【わるい】
・再会して5秒でディープキスはやりすぎ。まあエロゲだしええか……。
・男装姿の主人公が誤解される基になる会話も、そうはならないのでは……?と思うシーンは結構あるな。

・いつヒロインが乱入してきてもいいように、警戒してウィッグつけて風呂入るって……。頭洗えねえだろ!

・ヒロインが平然と拘束して監禁するのは。。。どこまでをヒロインのお茶目さとして消化できるかは人それぞれだと思うけど、気軽に誘拐して拘束するのはちょっと。

・ヒロインが箱入り娘のお嬢様という設定の割には汚い言葉を使う……メイドが汚い言葉を使いまくるという感じなのでそこから伝染したと思えば○だが、
汚い言葉を使う人は2人も要らない。→ここは中盤になるとかなり緩和される。

・いや~ビキニを着たらバレると思いますよ?いくらなんでも誤魔化しようがないでしょ
・風呂がブッキングしても引き止めたりしちゃうし(落ち込んだ清佳を励ますためとはいえ)、かなりバレることへの用心がない。ハプニングシーンでバレないかひやひやしながら対応する女装主人公が見たいんだよこっちは。

・えっちシーン実況中継状態で笑ってしまう。エロゲのエロシーンがあまり好きでない理由。隠語放題で本当にお嬢様だっけ?となる

・蛍にすごく似ている気がする……雰囲気やしぐさが……→いやいちばんは顔だろ~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

・頻繁に着替えてたのに首筋に落書きとキスマークがあることに気が付かないのか……

・正直バレたあとはどこが終着点なのかわからん気もする。社長令嬢とバレずに結婚式ブライダルのモデル選手権みたいなのに出る→最初は汚染落ちだったのに社長令嬢とバレて予選通過してしまう→本選では出来レースじゃないぶっぎりの優勝を目指そう!っていう内容


【なんとも】
・蛍状態での立ち絵、胸膨らんでませんか?

・ああ、エロゲ―だな……となるシーンは多い。これはこれで別に。幼少期の話はよくもわるくもありがち。

・冷静に考えて、頻繁に男の姿でも女の姿でも接してたら絶対バレるよな……と思わざるを得ない。ゲームだからね、で済むといえば済むが。これまでやってきた女装潜入モノははじめから最後まで一貫して女装して入ってたからその面での問題はなかったわけだが。

・最近のエロゲ―って保存時の音声再生状態まで保持してるんですか?

・お化けが怖くても一緒にトイレの個室には入らないと思うよ……。えっちCGは必要だからしょうがないか……いやでもおしっこ中に会話してるの何もんだよ……しかもそれで1人に男バレするのか……。

・女装状態で告白しちゃった。どうするんだろ。告白直後に主人公に告白成功の浮かれ電話してくるシーンは他にないシーンだ……て思ったけどさあ、主人公の家に清佳さんって居候してるんじゃなかったっけ????電話したらバレるでしょ……よっぽど部屋ごとの防音がしっかりしているのか?

・主人公の姉は主人公を女装させた原因だが、やたらめったら背中を押すために出てくる。あんまりにもかかわりすぎないか?

・バレて嫌悪感もそこまでなく、、、、わりとあっさり許すんだ。蛍はあなたの中にも自分の中にもいるのでOKとのこと。結局男の姿でも信頼を積み重ねてきたので、あなたが蛍でよかったとも言われる。
・わりとあっさりお互い好きになるんだけど、それでいいのけ?告白からシームレスに盛り始めたのも個人的にはマイナス。初手から青姦とはアグレッシブだねえ

・ゲームだから、主人公のおしりが奪われても大変なことにならない。このシーンあること自体は○。ただ、やってるシーン全部屋外でなんだが……。

・確かに選択肢はあったけど、愛と千鶴のルートもあるんだ・・・・・・ないもんだとばかり。サブヒロインへの移行がかなり雑。急に愛と仲良くなるし、急にキスするし、急にきよかに女装のこと話すし、「ずっと清佳が好きって話だったのに愛のことが好きになる」というのはどうもキレイにまとまってない。デートしてやってエンディングで「ラブラブです!」で終わり。清佳は「蛍は別物だから、蛍はいただく」といっているとか。

・ちずるルートは急に「私は春樹を弟として見られない・・・・・」とか言い出す。ずっと昔からそうだったらしい。メインシナリオでそんなムーブしてたっけ?やりまくって完。

細川日記 (下) 感想

上が昭和18年11月~昭和19年7月なのに対して、下は昭和19年8月~昭和21年10月。

同じ厚さの文庫本なのに下の方が期間が長い。東条内閣倒閣運動のための情報収集に忙しく書く内容が多かった上に対して、下の方は1~2週間くらい間が空いたりする。

 

東条内閣倒閣一本槍だった上とは異なり期間ごとに内容が違う。

そのため、感想も期間ごとに書くつもりだったが、如何せん期間も長ければ内容も多方にわたる。感想というか、気になった点のメモになってしまった。

ページ数は上巻との通算ページを記載。

 

小磯内閣期

小磯内閣に対して賛否を明らかにするシーンは少ない。高松宮に伺候する回数は月1未満に減っている。高松宮の情報収集任務はいつのまに終わったのだろうか……?近衛と会うのも1か月くらい空いたりする。原田男爵に「近衛がどれだけ腹を決めてゐるのか君わからぬか」*1と問われ、答えに窮す場面も。

ムダな宴会などに出席する必要もなく、勉強に集中できてよい*2みたいな記載もあるなど、政治からずいぶん離れてしまった感じがある。

昭和20年2月あたりからぽつぽつ「転換」という語がまた使われるようになる。政策の転換、すなわち終戦のことである。小磯内閣の終焉後に同じような内閣が出来てはだめで、かならず和平内閣を作るべきとのこと。著者は近衛に出てほしいと思っているらしいが……。

小磯内閣→鈴木内閣への倒閣は特に重臣たちが主導したということもなく。ただ、もうすぐ倒れるということはみんな承知の上だったらしい。

後継内閣について、内閣首班に鈴木貫太郎を持ってくる案は近衛の中にあったらしい。小磯内閣の時みたいに、何も手を出せずといったところではなかった模様。重臣会議の際は鈴木自身が乗り気ではなかったが、東条以外の重臣はすんなり鈴木で一致。

 

鈴木内閣期

鈴木内閣組閣は近衛も一枚嚙むことに成功し、近衛に近い大臣がちらほら入閣したとのこと。ただし、著者は迫水・広瀬・秋永ら革新官僚が内閣のポストを得たことを異常なまでに警戒している。

小磯内閣倒閣あたりで著者が京都に引っ越してしまったので、政界の話はぐんと少なくなる。鈴木内閣に対する評価はまちまちというか、表面上は徹底抗戦を主張しつつ和平に動いているのだろうと推測している。ただ革新官僚出身者が嫌い。梅津も次期首相を狙って何もしない(と決めつけている)ので嫌い。この2人がそろって梅津内閣に向かっていると想像している。昭和20年5月の日記に、"迫水が平沼にいぢめられている"状況で国内の収集は不可。近いうちに"挂冠(辞職)"して再度鈴木貫太郎に大命再降下するか、宮様内閣ができると予想している。*3

和平にもっていきたい気持ちがありながら、会議等でうまく話を進めていけない木戸・鈴木・米内の大根役者っぷりを批判する記述アリ。*4 "嗚呼、余をして其の地位に在らしめば、余の菲才を以てしても、尚此等大根に勝れるの確信あり"だってさ。俺が監督だったらもっとうまくやるっていうプロ野球ファンみたいだ。

こんな感じに遠くから批評的な立場を保っていた著者だが、近衛が勅使としてソ連へ行き和平交渉にあたるとの話がでて、著者も同行を求められる。

ソ連を通じた和平交渉は、6月22日に天皇自ら"旧来の観念にとらわれず、勅語をもって終戦する"旨内閣の主要メンバーに伝えられたことから出てきた発想とのこと。近衛が行くことになったのも陛下のお召しにより伝えられたとの記載。和平条件は国体護持のみ、他は無条件降伏という話でまとめようとしていたようだ。ソ連からは引き伸ばすためのふわっとした返答しか来ず、ソ連参戦を迎えることになった。

 

終戦間際

8月8日に著者は近衛に対して「和平問題は相手が内閣を信じるかにかかっている。陸軍が和平に反対して混乱するような内閣ではダメ。電光石火内閣を更迭し、粛軍を断行し、国内体制を一新して和平に臨むべきだ」との旨言上している。ちょっと前に高松宮と会見して、首相は鈴木のままでよいと言われているのに……。また、この件について近衛からの返答などは記載されていない。

8月9日にソ連参戦の話を高松宮にされて「むしろ絶好の好機だ。殿下自ら内閣の首班となって英米と和平するべきだ」と申し上げているので内閣更迭=宮様内閣なのだろう。高松宮には「近衛にやらせろ」と言われる。近衛と話して木戸内大臣に話を持っていこうとしたところ、ちょうど鈴木総理が来てポツダム宣言に条件を附して受諾の方針が決まったと言われたらしい。内閣更迭の話はここで終わり、ここからは日本のいちばん長い日で有名な和平条件についての議論が書かれたり書かれなかったりしている。

内閣の役職に近衛が就いていない以上、正式な決定には関われずに終戦となった。重臣として表に立たず、影で政界に影響力を持つといったスタンスには限界があるということだろう。

 

東久邇宮内閣期

東久邇宮内閣の組閣に近衛はガッツリ噛むことに。ただし、もう一方の主軸であった緒方竹虎に遠慮しているとも。*5著者は総理秘書官をやらされそうになったが、数日組閣に走り回るだけで疲労困憊するようでは長続きしない+政治状況の複雑さに辞退して近衛の秘書官に落ち着いたとのこと。秘書官としては有象無象の面会希望者をさばいたり、急な組閣で東久邇宮・近衛・緒方三者間の思惑が一致しないため会議をセッティングしたりと忙しそうだ。*6近衛自身もテロを恐れて居場所を転々とする状況だったとのこと。*7

 

9月に入り、連合軍の進駐・戦犯指定が始まると東久邇宮内閣は急激に評判が悪くなった。宮様内閣という存在自体の批判、東久邇宮の素質への不安、内閣に戦時内閣で閣員だったものがいることへの不満。*8

 

9月後半になると、著者は近衛や内閣の退陣をしきりに主張していたようだ。内閣副総理であること+首相が宮様である以上、内閣の評判の悪さが近衛の評判に直結するため。*9

・国内情勢の悪化(生産食料住宅失業といった諸問題)

天皇マッカーサーの会見問題(近衛は特に主導していないが、内閣の副総理ポジションである以上批判は必至)

・内閣の失政(首相と外人記者の会見が特に指弾されている)

 

9月末に著者は軽井沢へ行き、次男の発熱を理由に2週間ほど東京に戻らない。その間の10月5日に、GHQからの内相や全国警視総監の罷免要求に屈して東久邇宮内閣は退陣した。ここで面白い話として、当日近衛はマッカーサーと会見して憲法改正に当たるように依頼されている。この会見中にひとことも内相罷免要求は語られなかったようだ。最初は米軍に好印象だった著者も、このあたりからGHQにキレ始める。

 

幣原内閣期と近衛の最期

後継内閣について、木戸内府は最初近衛を推したものの近衛が気乗りしないことを察して吉田外相or幣原路線に切り替えた。近衛は小畑の説得を受けてやる気が出たものの、吉田茂閣議で捕まらず。そうもたもたしているうちに幣原に決まってしまったとのこと。*10

近衛の憲法改正草案の作成に伴い、著者は佐々木惣一博士に協力を依頼、連絡を取り持つなどしている。ただし、それ以上に深くかかわっている形跡はなく、むしろ頻繁に軽井沢に出向いている。なんか近衛と距離置いてる印象があるんだよな。

昭和20年11月に近衛と話した際、近衛は昨今の情勢が急速に共産主義化している、マッカーサー司令部は皇室を廃しても構わないと思っているなどと所感を述べる。著者に政治的進退を質問されると、「僕自身はどうでもよい。お役に立てば、敢えて批難攻撃も恐れない」との意味を語る。ここだけ取ると勇ましいセリフなのだが、著者によると「出馬の意は二分なり」*11とのこと。

このころ近衛に対する新聞からの攻撃に加え、戦略爆撃調査団*12から近衛・木戸・広田・野村大使ら開戦の決定に至った9月6日の御前会議について聴取されるなど。周辺がきな臭くなっていく中で、著者としては近衛はいったん退いて期を待っていてほしかったようだ*13

昭和20年12月16日に近衛は自害してしまうが……逮捕令~自害までの期間、著者は八代にいてまたも不在。もちろん逮捕令が出たことは知っていたが、近衛は自害せず入獄するものだと思っていたとのこと。*14

近衛の最期についてはすべて伝聞情報だが、前日に近衛が自害することを次男通隆以下心配し、どこかに毒を隠していないか探し回ったものの発見がかなわなかったとのこと。夫人のみは近衛のやることに反対していなかったらしいが。

 

近衛死後とあとがき

この後、日記の文章量はさらに減る。著者は政界へ進出せず、日記が不要になってしまった。昭和21年2月時点で記載されている政界に進出しない理由は下記。*15

① 体がついていかない

② もちろん政治への情熱が芽生えることも、筆を執って邪説を挫こうと思うときもある。しかし、「達観」の気持ちがそのたびに勝ってしまう

昭和21年8月時点では少し変わった理由も書いてある。*16

A 性格が適さない

B 日本は誰が政治家になっても50年は独立を回復しない。この状況は正しき愛国者を抹殺する

C たとえ上記の運命であっても、云うべきことはいい、闘うべきは戦えというのは正論だが、自分の力と余の潮流を考えると運命は変えられない

D だから静かに、安心して余生を過ごす道を選ぶ

 

近衛の次男である通隆に「(著者は)実際は極めて感情の強い人」「感情が強いから、是を抑へる為に強力な理性を必要とする」との指摘を受ける。近衛は逆に「極めて理性的に物を考へるから、却って自分自身を打算的に感じて、何とか感情的に行動してみたいと云う気持ちを起す。」といった「本質的に異ふ」性格だと評される。*17

 

 

雑記

近衛上奏文

昭和20年2月。有名な近衛上奏文の全文も乗っている。要約すれば「このまま戦争を続けていれば共産革命が起きてしまう。陸軍内部の共産分子を粛清して速やかに和平すべき。」という内容。ただ、この上奏を受けての天皇の質問が以下3点。

①梅津によると、英米は皇室を抹殺しようとしているとのこと。自分は疑問だ。

②軍は敵を台湾沖に誘導すれば打撃を与えられるといっている。どう思う?

③粛軍は誰にやらせればよいか?

③以外微妙にずれてるんだよな……。

 

高松宮ブチギレ

高松宮に伺候した著者に対して、高松宮重臣にブチギレる。(P352)

・お前ら木戸内大臣を辞めさせる、木戸が辞めたらすぐ和平できるというけどプランがないよね?

・(体制の大転換がプランだと反論する著者に対して)軍をどうするか、産業をどうするかなど具体的な案がないよね?木戸を辞めさせて近衛だ岡田だというけど、こいつらに何ができるの?

・(プランがあったら陸軍に漏れて失敗してしまうと反論する著者に対して)漏れることを恐れて何もしないのが駄目だ。重臣が自由に陛下に上奏できないっていうけどそもそも上奏しようとしないよね?仮に陛下から召されても普段偉そうな口ぶりとは正反対になにも言わないよね?そんなんじゃ陛下も、再び召そうとは思わないよ?

・陸軍が本土決戦しようとしているが、その前に機会をとらえて和平するべきなのが政治家なのになにもしない。どうせ何もしなくても"最後の状態"になるんだからと安心しているんだろう。

 

著者は反論したい気持ちもあったが一方的に畳みかけられて反論できなかったとのこと。本文では重臣たちの勇気のなさ、信念のなさを毒づいている。

たぶんこれ、細川に対してももっと近衛を動かせと言われているようなことだと思うのだが、他人の悪口を言われた気分なのだろうか……。

 

全体の感想

なんとなく読んでいると批判的な気持ちになってしまうのだが、それでも当時あったことを記録し刊行したことは大いに感謝したい。あとがきにもあるとおり、自由ではない戦争中という時代の中で、考えが偏ったり敵視すべき人ではない人を敵視してしまうのはやむをえないだろう。

 

東条内閣を倒閣し和平をするという行動は後世からみると真っ当であるが、そのやり方はイマイチだなあという感想。

自分たちは矢面に立たずに"○○にやらせよう""宮様はどうだ?"と策謀を巡らすばかりで、先頭にたって行動しないし、候補者と積極的に交渉しなかった結果、東条内閣の打倒も遅れ、小磯内閣には影響力を及ぼせず終戦が遅れてしまったと思える。

高松宮にブチギレられた通り、"転換というばかりでプランがない""積極的に行動しろ"というのは的を射ていたのだろう、というか当時の人にもそういわれていたのか……。

また近衛上奏文に代表される"共産主義の浸透"の認識は後世からみると完全に誤りであるし、粛軍を目指すにあたってとっくに引退し、軍内に影響力のない皇道派に頼ったのもよくなかったであろう。陸軍のツテをもっと広く求めていれば影響力も変わったのかもしれない。例えば"次期首相を目指している"として嫌悪していた梅津や阿南といった現実に影響力のある高官ともっと早期に交流していれば、あるいは戦争終結はもっとスムーズであったかもしれない。

 

著者の細川も近衛に対してつくづく優柔不断だとか毒づいていたが、彼自身も情勢が固まらないと具体的な進言をせず、結果として彼の思い通りにはならないことが多かったように思える。

 

もちろん各々事情はあったのだろうが、先手先手は大事だということか。

*1:P343

*2:P338

*3:P395

*4:P402

*5:P430・P437

*6:P437

*7:P436

*8:P439~P400

*9:P443

*10:P447

*11:P455

*12:これってGHQは関係ないんだね、知らなかった

*13:P457

*14:P462

*15:P468

*16:P484

*17:P471

細川日記 (上) 感想

昭和54年中公文庫版。古本で買った後新装版があったことを知るが、そっちも20年前だし結局古本だろう。

細川護貞については、この時期だけを捉えるなら近衛文麿の側近というところでよいだろう。

上巻は高松宮の情報収集係となった昭和18年11月から東条内閣が倒れる昭和19年7月まで。

 

感想

内容についてここが正確・ここが不正確と言えるほど知識はないが、読んでいてもやもやする内容であった。近衛グループは東条内閣に見切りをつけ倒閣に動くのだが、なんとも煮え切らない行動しかしないのだ。

 

近衛が優柔不断で決断力に乏しいのはもう常識として。本書の中でも近衛の優柔不断っぷりを批判する内容が散見されるが、細川を含む近衛グループ全体に好感を持てない。

 

昭和18年11月の時点ではすでに東条内閣を打倒すべきと考えていたようだが、昭和19年7月の東条辞職まで、下記2点についていまいち本気度が伝わってこなかった。

①倒閣方法の考慮

②東条に代わる内閣の案

①倒閣方法

倒閣方法については、天皇が皇室の言は聞くことを利用して、高松宮を通じて天皇の東条に対する信任を揺るがすよう努力していた。しかし、最初の数か月は高松宮が乗り気でない。*1

工作の甲斐あって高松宮も乗り気になるが、天皇高松宮の意見を全て受け入れるわけでもない。結局サイパン島が陥落し東条自身が行き詰る19年7月まで裏で策謀を巡らすのみ。

著者と同じく近衛側近の富田健治の言として、首相自身の病気かテロルしかない*2とあり、グループ全体で同じような考えだったのだろう。しかし、著者はテロ自体には反対だった模様なので、やはり倒閣は天皇の気が反東条に向くまで良く言えば慎重に、悪く言えば気長にやるつもりだったのだろう。東条内閣倒閣が実現した昭和19年7月になると著者についてはテロ実行の決意が固まったような記述が出てくるが、遅くないか?

 

②東条に代わる内閣の案

昭和19年春~夏ごろになると柳川内閣・海軍内閣・高松宮内閣・東久邇宮内閣という言葉が出てくるものの、昭和18年当初はまったく出てこない。この点が高松宮の説得に時間のかかった最大のネックであったのではないか?本書には今こそ近衛が立つべきではないのかといった旨の記載もあるが、*3著者が近衛にそれを言上する様子は①と同じく昭和19年7月にならないとみられない。*4

近衛グループは皇道派陸相に起用して陸軍の粛軍を断行することはかなりこだわっていた。特に柳川平助に対しての期待が高い。柳川と小畑が候補に挙がっているが、著者としては柳川の方がよいとのこと。*5

ただし、柳川をはじめとした皇道派天皇の覚えが悪い。*6しかも皇道派には荒木陸相時に相当な党派人事をやったにも関わらず、柳川は公平に・穏当に済ますだろうとなぜか全幅の信頼を置いている。現役引退から6~7年もたっている柳川や小畑がどうして陸軍内で自由に力を振るうことができると思っているのかがイマイチわからない。

 

これら行動の遅さ・固まらなさが災いしてか東条辞職後の重臣会議では一位寺内・二位小磯・三位畑という現役or予備役陸軍大将3人が推薦され、小磯に決まった。重臣会議メンバーへの根回しもできず、結局平沼が推した小磯に決まったのは近衛グループの失敗と言えるだろう。本書にはこの段階まで小磯の名前はほとんど出ないので。

 

当然根回しも何もしていない小磯には皇道派起用なんて考えはなく……というか宇垣一派だった小磯は皇道派と仲良くないだろう。同じく元宇垣一派で、つい半年前まで参謀総長だった杉山元がまたまた陸相をやることになったのであった。

 

皇道派陸相

冷静に考えると陸相を決定する主体は首相ですらなく陸軍であるし。いったいどうやって皇道派将軍を陸相に起用しようとしていたのか……。まず予備役から現役復帰しなきゃいけないし。

阿部内閣成立時に、天皇が強く畑と梅津を推して畑に決まったことはあったのでそのやり方で行けると思っていたのか。天皇の印象が悪い皇道派をその方法で就けられるのか……?

 

他雑記

・東条に責任を取らせるためにギリギリまで東条にやらせりゃいいだろう、みたいな言説も途中出てきたりする。一貫性がなく、自身らが責任をもって国を引っ張ろうとしていたとは思えない。

昭和19年6月。このまま東条が自殺したら政治的にやりにくくなる。遺書に自分がわるかったとでも書いてくれたらいいが……→著者「遺書位なら偽作してもいいではないですか」という言い草。*7 いいわけないだろ。

昭和19年5月末~6月にかけて近衛グループで関西視察に行く。工場見学などはいいとして、夜はスッポン料理など食ったり、宴会したり。戦局を考えると、やっぱどこか浮世離れしているよなあという印象。国民に対してもあまり寄り添うような描写はなく、どこまでいっても華族かこの人たちは……と思ってしまった。

*1:「東条が駄目と云ふが、それなら誰がやればよいのか」(P45)

*2:P62

*3:P183

*4:P267

*5:P199

*6:P160

*7:P245