この夢から出られない

「知らん人の書いてるよくわからないブログ」を目指します

小市民シリーズ 第3話 「ハンプティ・ダンプティ」 感想

2話の印象は悪かった。ここ以降で挽回してほしいが。

全体

ようやく本気を出してきた。どう決着をつけていくのか楽しみである。

 

人物描写

1,2話の小佐内さんは印象に残るものではなかった。3話で解放された感じ。ちょっと遅かった気がする。乗り捨てられた自転車を前に小佐内さんが静かにキレているところは見どころだったので、そこがちゃんとフォーカスされていたのはよかった。

個人的に好きだった、小鳩が小佐内さんを落ち着かせるために「気持ちはわかるよ」といったのに対して言い放ったセリフがなかったのはちょっと残念。

「気持ちがわかる……?小鳩くん、わたしがいまなにを思っていたか、わかる?」

何気ないセリフにも刃が仕込まれているのが小佐内さんの魅力だが、そこがアニメだと出てこないところは残念。その分小佐内さんの表情に現れているのはよい。

 

ただ、アニメだと小佐内さんと小鳩くんがどういった(ややこしい)約束を結んでいるのか断片的にも伝わらない。ややこしさが本作の魅力なのだが。

小鳩くんももっとややこしくていいのだが。ちょっとしか狐の心を見せてくれない。こちとら幼稚園の頃から~みたいなのは傲慢さが見えてよかったが。

 

画面

ハンプティ・ダンプティの椅子がでかすぎるなど微妙な点が目立つ。小鳩くんが席立つ前にあったモンブランが帰ってきたら無くなっているとか。小佐内さん人の分まで食べた?自転車に乗った小佐内さんの後ろ姿しか見えないはずなのに、まるで表情が見えているかの反応をする小鳩くんなど。

ただ、上述した通り小佐内さんの表情はしっかり描かれているので良いかな。

 

話のつなぎなど

前半部分にあった花瓶の下りは原作だと独立した話だったが、アニメだと軽く流して終了。ここは良いと思う。原作読んでいる時点でも"そんな凝った仕掛けを作ってカンニングするくらいなら、その時間で暗記した方が効率よくないか?"となったものだ。*1小佐内さんが"促すだけで自分の目的にあった行動をさせる"という点が伝わればそれで。

後半は次回に続く話なのでなんともだが、けっこう良かったと思う。次回でひと区切りだと思うので、ここで見せ場を作ってほしい。

 

すごい気になっているのが、舞台設定が2024年で小佐内さんと小鳩くんはスマホを使っているとこ。この後のシーンどうするのだろうか。

*1:正直小市民シリーズは(そんな回りくどい、手の込んだことしないでしょ……)となるシーンが多い。