12/25 朗読劇『リトル・ノエル』

12/21~12/25に新宿でやっていた朗読劇。クリスマスが舞台だったので、クリスマス当日に行くことができただけでも良かった。

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場所が新宿。新宿は迷いに迷った過去しかないので不安だったが、西武新宿駅の目の前、新宿MARZの傍だった。ぼくここ知ってる!内部はthe・小劇場といった趣でよい。

昼夜公演あって両方A席、割と後ろの方ではあったがこのサイズの劇場なら特に醜いなどなく。十分近かった。椅子が狭い?痩せよう。公演約75分はボクでも集中力キレないくらいなのでちょうどよい。あと特典付きチェキはいいですね。厚木さんの制服姿チェキは貴重だ……。他の出演者さんとかは個別でチェキの販売があったり、集合チェキ会があったりと少し地下っぽい。

物販は台本を買った。後から読めるのはうれしい。

 

脚本とか感じたことなど

厚木さん曰く「福緒大先生」こと福緒唯さんの脚本だが、愛とは何かという答えのないテーマについて一緒に探し続ける時間も含めて愛という一つの解釈を提示していたところがよい。話の内容として三部作というか、ひとつひとつ異なる愛の話をしているから、通り一辺倒だと「いろんな愛があるんだよ!」で終わりそうなもの。

いろんな愛があることを受け入れたうえで、一緒に探していく過程もまた愛というのは自分の考えになかった。

台本だとラストのツカサ、サユリのセリフだけひらがなで『あい』になっている。これは台本を持っていないと分からない点でなかなか憎い。「愛」「会い」「逢」いろんな感じが当てはまるかもしれないし、そこは受け取る側の想像にお任せな感じですかね。

 

登場人物で好きだったのがミヨかな。シュウジのお姉ちゃん。おくゆかしいかと思えば大胆。まっすぐな瞳でトモリ先生の帰宅を待ち伏せてクリスマスデート(?)に誘うなど意志が強い。クリスマスを作る仕事っていう言い回しも良いですね。

幼稚園児のシュウジの姉なのに仕事している?と最初は思うかもだけど、「両親の連れ子」というセリフもある。連れ子で何か過去に寂しさを感じる部分があったのか、それがトモリ先生の暖かさに惹かれた原因なのかもしれない、など妄想は膨らむなと。

 

厚木さんが演じたサユリも良いキャラだったな。

第二幕のダークな雰囲気、特に双子二人が号泣した後の第三幕冒頭のセリフ。

「受験生の冬はクソ……(中略)……乳繰り合いやがって!」など一気に雰囲気を変える役割を果たしてくれていた。ツカサとの掛け合いも、台本見ているとハートマークが所々語尾についている。もちろん煽りで、お二方の演技で完全に意図しているところが伝わっていたのではないか。あの二人の掛け合いはずっと見てられるくらい心地よかったな。

 

サユリは学生で愛についてはまだまだこれから。ツカサはいろんな大人の世界を知った結果わけがわからなくなり、愛の伝道者をしているのに愛はわからない状態。対照的に見えて実は同じな二人がこれからも愛を探していく。お話が終わった後なのに続きが自然に見えてくるのは良い話の証拠な気がする。