HoI2 AOD 1.12 ~昔との違い~

最近AODを久々にやったのだが、随所に古いVerとの違いがある。

といっても例えばこれはVer1.10からあって~っていうのはわからない。

いちばん流行っていた1.04とか1.07と異なる部分だけでも。

 

公式のリリースノートは以下。ちなみに1.12リリースは2020/7/27。だいぶ前だよ。

https://steamdb.info/patchnotes/5334719/

 

大事な話としてVer1.10までしか和訳は存在しない。慣れた人なら正直英語版でも余裕なんだけど、これから始める人は辛いよな。

 

1936シナリオ

初期生産キューで工場/インフラ生産

日本の生産キュー①。大量の工場/インフラを初期から開発している。ICを2倍/3倍使う高速生産なんかも活用。

生産キュー②。工場/インフラにICが降られるせいで、陸海軍生産に使うICが賄えていない。

初期からインフラや工場が大量に生産キューに入っている。

AIが軍隊を作るペースが昔より後ろ倒しになる一方、どの国も高いICを誇る。

 

インフラを整備する場所は一応資源があったりICがあるところが基本だが、あまり重要な土地ではないところにもバンバン作っている。プレイヤーがやる際は整理整頓から入るのが必須。AIはそこまで生産キューの整頓をしないので、1年経っても初期生産キューの陸海軍がまったく生産に移っていない。おかげでゲームは軽い。

いやそこは要らんですね……

1936年シナリオを回して1年後。ICが足りない軍隊は全く変わらない進捗。

1941ごろにはみんな軍隊を作り始める。後半はすごくゲームが重くなることも。

インフラ/工場整備のおかげか、1941年前半には主要国の実効ICが過去Verより100~200上がっている。ドイツ/ソ連500以上。アメリカは平時補正でマイナスになっていても450を超える。

日中その①強化版蒋介石マジック

新疆と共産党だけ取り残され、すべての軍閥は消える。プレイヤーが日本の場合は新疆も消える。

 

※プレイヤー国が日本以外の場合

西安事変がゲーム開始直後に起きる

②イベント消化後西北三馬が中華民国に吸収される

③1936年夏に両広事変が今までどおり起き、ちょっとだけ広西と戦う

④講和イベントが起きて停戦。間を置かずして広西はおろか山西も雲南も消える

上記はプレイヤーが中華民国でも自動イベントで起きる。

 

※プレイヤー国が日本の場合

ゲーム開始早々に新疆を含んだ全軍閥中華民国に吸収される。AODはやりごたえを求めるユーザー向けということをわからせてくる。

 

日中その②日本の傀儡政権樹立と持久戦

北中国。元ネタは中華民国臨時政府のはず。昔から傀儡国家としてはあったがAI日本は作らなかった。

日中戦争黄河以北が占領されると、蒙古国のほかに北中国という名の傀儡政権ができる。

 

汪兆銘政権。これも国としては存在したが、古いVerは日本勝利でも「中華民国」が日本の傀儡政権になっていたはず。

古くは黄河を超えられないこともあったAI日本だが、AOD1.12なら史実を超えて重慶あたりまで侵攻する。すると、北中国+日本の占領地すべてで汪兆銘政権が誕生する。

 

しかし、だいたい四川省雲南省あたりで戦線が膠着し、ず~っと進まなくなる。

どちらかが容易に勝たないのはバランスとしていいと思う。

 

他の国でも同じで、AIは積極的に傀儡政権を建てる。ドイツがバクーを占領すればトランスコーカサスを、日本がインドを制圧すればインドを。

 

過ちを犯さない世界

これは完全に体感。昔のVerでも確率で起きていた期待通りの第二次世界大戦にならない事象がAOD 1.12では増えた気がする。試行回数が少ないのでアテにならないが。

①ドイツが途中で拡張をやめてしまい、そもそも世界大戦不発。(オーストリア併合/ズデーデン割譲/チェコスロバキア併合/ポーランド侵攻)。この場合、仏印進駐しないせいか日米戦争もしない。

②ドイツのフランス征服後、イギリス本土侵攻の構えを解かないので独ソ戦をはじめない。(前段階のユーゴスラヴィア侵攻からやらなくなる。)

前は独ソ戦が期待通り1941年6月に始まらなくても、時間さえ経てば1944~5年ごろにはソ連から仕掛けていた気もするがそれもない。戦争状態で固定化された世界がみられる。

正直こうなっちゃうとつまらなくなってしまうんだよな。国境にスタックタワーを積み上げるのでゲームも重くなるし……。

 

バランスはドイツ有利?

1.04は枢軸が強く、1.07は連合が強いなどと昔は言われていた。

1.12は枢軸有利かな。独ソ戦が発生さえすれば、モスクワくらいは落とす。爆速でビターピースイベントを起こし、ドイツ有利の講和をすることもあった。日本もインドを落としていたことがあった。

ただ、モスクワが落ちても1943以降までソ連が粘ればそっから逆転することはある。

 

Vanguard 1936

Vanguard 1936 scenario(What is this?) :: Arsenal of Democracy 総合掲示板 (steamcommunity.com)

1.12で追加されたというVanguardシナリオ。上記のリンクによると難しい版1936シナリオらしい。

 

シナリオ一覧にひっそりと追加されている

変更点① 初期資源の強化

日本の例。どの資源も通常の100倍くらいになっている。

どの国も、小国すらも10~100倍の資源がある。大国ならまず人的資源の枯渇はなさそうだし、オリジナル1936だと資源不足になる国も初期は大丈夫。

 

変更点② 生産キューの整備

日本の1936生産ライン。「再編成された建設ラインを備えた1936年のキャンペーン」とのこと。確かにいくつか違う。

初期生産ラインがオリジナル1936から変更されている。ICを多く食うインフラの高速生産はやめている?

大国に関しては国家ごと細々とした部分が変えられているので、一律にどこがどうかわったかは申し上げられない。中小国は変更ないっぽいが。

aiファイルを比較ツールで比較してみても、違いが多すぎてよくわからないんだよな。

 

あとは中核州の主張がオリジナルと変わっているらしいが確認しきれていない。

 

 

 

バランスは連合有利?

ドイツや日本にも大量の資源がある=枢軸がさらに有利になると考えたが、そうでもない。

日本は相変わらず中国でグダグダするし、ドイツは1942年中に守勢に回る。

あんだけ初期資源が追加されたのに、1942年くらいには枢軸各国が資源不足で実行IC割れしているのが一因か?それともソ連やイギリスが軍隊を効率よく作れすぎているのか?正直ちょっと大味なので、今後のVerに期待。

 

その他

ポーランド分割

・昔:ドイツのポーランド侵攻→ドイツがポーランド併合→ドイツからポーランド東部をソ連に引き渡し

・今:ドイツのポーランド侵攻→開戦後しばらくするとソ連ポーランド東部を吸収(宣戦布告なし?)

Vanguard 中国の首都

南京ではなく、最初から重慶。ゲーム的過ぎる。

 

感想

昔と比べてすげえうれしい変化!っていうのは無いかも。ただ、プレイのやりごたえは上がっている(=敵が強くなっている)というのは感じる。

DHがヒストリカルプレイ志向なのに対して、こっちはプレイ性重視なのは差別化できていて良いなと思った。

まだまだ調整中って感じもあるので、気長に1.13を待ちたい。