八王子古本まつりは去年の秋にも行った。春秋の年2回行われるらしい。
家から近いので交通費はあまりかからないし、何も買わなくてもいいかと思っていた。結果は5冊買って1320円。安い。
曽根勇二『片桐且元』 1000円
前から欲しかった人物叢書の一冊。早速読み始めている。
且元については大坂の陣が有名すぎて、なんで豊臣氏の重臣として振舞っているのかを知らなかったので購入。それなりに値段はするが、ネットで調べたところ相場通りくらい。
伊藤昌哉『自民党戦国史』 220円
文庫版が上下巻で出ていて、上だけ持っている。文庫版も結構昔なのでなかなか売っていない。表紙がかっこいい(?)のでハードカバーで買った。「政治には一種の狂気がある。解決を迫られるいろいろな難問の中で、生きようともがく政治家の精神は異常な高ぶりを示し、そこから通常では考えられないような行動が出るものだ」
藤原彰『天皇と軍隊』 3冊で100円①
秋にもあった3冊で100円シリーズの1冊。3冊で100円だとボロボロだったりコンビニ本だったりするんでしょ?と思いきやこんなのがあるから楽しい。内容は論文集。著者の論文は今でも参照されているので、読んでおこうという気になった。著者自身も従軍経験があるというのが貴重であるし。
佐々木潤之介『幕末社会論』 3冊で100円②
大学の先生が感想をブログに挙げていたことがあったので目に留まり購入。マルクス史観全盛期に絶大な影響力を持っていた本。江戸時代の本で「階級闘争」「ブルジョア革命」「プロレタリアート」なんて言葉はこの時代以降出なくなる。逆に当時は当たり前のように出てきていた。読んだことのある本だと北島正元『江戸時代』などはそう。
朝日新聞中国総局『紅の党』 3冊で100円③
やや失敗した。どうやら完全版として増補されたものが文庫で出ているらしいので。まあ1冊33円で何を文句言うのかという話だが。朝日新聞の中国関係ってかなり充実していると思っていて、図書館で第二次習近平政権誕生時のものを読んだことがあった。そのため本書も買った次第。10年前の薄熙来事件など覚えていることが少ないが、今の中国を知るために良いかもしれない。