この夢から出られない

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CMJ164 『上海事変1937 Shanghai-Nanking Campaign 1937』 2回目

自分が書いた記事を見返していると、このゲームのことがあった。

思いっきりルール間違えていたから、ちゃんとやったらどうなるか気になるなということで1年ちょっとぶりにソロプレイした。

かかった時間は5~6時間程度。やっぱ長いね。

 

wuhujiang.hatenablog.com

 

前回の過ちや勝利条件等は上に書いたので一部のみ記載する。


特徴的なのは損害を全てステップロスで消化する点だろうか。

5ターン目までに中国軍が上海中心部隣接へクスからいなくなると日本軍サドンデス勝利、逆に8ターン目以降も中国軍が上海中心部隣接へクスにいると日本軍サドンデス勝利。サドンデス勝利が達成されない場合は、12ターン終了時に都市へクスを全て日本軍が戦力すれば日本の勝ち、そうじゃないなら中国の勝ち。

今回プレイするためにルールブック見返していたらさらにもう1つ前回のルールミスを見つけた。たった9ページのルールでどんだけミスしているのか。

初期配置。最初は上海周辺で衝突する。

 

ゲーム経過

1ターン目

中国:移動→戦闘

上海3へクスのうち、日本軍が2へクス取っている状況から始まる。ただし、陸戦隊と守備隊しかいないので防御は薄い。
賭けなのだが、1へクスを中国側が支配してしまえばかなり防衛が楽になる……ということで配置換えして上海北東を全力攻撃。ダイス目もよく奪取に成功した。

 

日本:移動→移動(実質行動無し)

陸戦隊の増援を受け取って終了。攻撃も移動もできる場所がない。援軍が来るのは2ターン目までなので能動的な作戦ができない。

上海北東部を中国軍が奪取。まだユニットが両軍少ない。

2ターン目

中国:移動→移動

上海もう1ヘクスは守りが固く、攻撃しても奪取不可。
ということで日本軍が上陸するヘクスにユニットガン積み。
上陸戦闘は日本軍の戦闘力が半減するので、大損害を与えたい。

日本:戦闘(実質行動無し)→戦闘

第1フェイズは何もなし。

第1フェイズと第2フェイズの間に増援2個師団が到着し、呉淞と宝山に強襲上陸。

両師団ともに2損害も、まあ中国軍にも損害出たのでよし。日本軍は支援マーカーの豊富さが段違いだ。

第2作戦フェイズの攻撃時も、3ユニット中国軍を飛ばしたが損害もでた。2個師団では突破力が足りない。

日本軍増援到来。ただし中国軍はユニット数ならそれ以上に増援が西から来ている。

3ターン目

中国:移動→移動

中国軍は基本ステップがないので、例えば1:1の攻撃比でもし3/0の結果を引いてしまったら一気に戦線が崩壊する。
日本軍がスタックしている+地形が湿地ばかりということで反撃は難しい。
3ターン目は大量の増援が進出してくるはずだったが、日本軍の航空阻止で3ユニット6戦力が壊滅させられた。
ただ、このターンだけで20ユニットくらいくるのであまり関係ない気もする。

 

日本:戦闘→戦闘

上海周辺は全へクス埋まっているような状況だったので両作戦フェーズともに戦闘にした。移動中も一応オーバーランでこじ開けることができるが、上海周辺には町が多くオーバーラン不可。
日本軍の増援も到着し、1ターン目にとられた上海北東部へ攻めかかる。陥落させることはできず。
攻撃して着実に中国軍の戦力は減っていくのだが、それでも上海周辺には中国軍が充満している。何より、大量にある町+湿地の地形で攻撃に2シフト左になってせっかく豊富な支援が打ち消されてしまう。日本軍の損害もたまっていき、毎ターン2ステップの補充では追いついていない。

増援が到着し激しさが増す上海周辺の戦闘。日本軍が上海北東に突入したが、精鋭師団の前に撥ね返される。

4ターン目

中国:移動→移動

3ターン目に来た増援などを上海周辺に配置。
増援がたくさん来すぎて、どこに配置するのが最適かわからない。
幸村外伝の東軍みたいだ。

ユニットが余り気味なので、上海南東部に隣接されないようにユニットを送る。結果的にあまり意味はなかった。

 

日本:戦闘→戦闘

都市部をさっさと取りきりたいので今回も連続戦闘。
黄浦江を挟んだ上海南東部を攻撃。航空支援/砲兵/艦砲射撃で都市の地形補正を覆せる。
第1作戦フェーズでも50%で取れたが耐えられる。
第2作戦フェーズでようやく上海のうち1ヘクスを確保。
だが、他の戦闘はしょっぱい結果ばかり。町+湿地で2シフトがキツイ。
スタック上限まで終結した中国軍相手だとなかなか2:1以上の戦闘比にならない。

上海北東部を日本軍が確保。ただし、まだまだ上海周辺に中国軍は多く、何より南東部を保持している。

5ターン目

中国:移動→移動

日本軍がスタックしているので反撃の隙がない
その分日本軍は点でしか確保していないので、面を中国軍が埋められる。

 

日本:戦闘→戦闘

上海最後1ヘクスを取れそうだったので今回も連続戦闘。
1ターンで確保できない場合、他から増援が入ってくる恐れがある。
都市にはZOCが及ばないうえ、黄浦江沿いにもZOCが及ばないなど特殊ルールが多い。

黄浦江越えの攻撃は戦闘力が1/3になる困難はあったが、第2作戦フェーズで上海南東部を攻略成功。
ただし、7ターン目までに上海中心部隣接ヘクスから中国軍を追い出すミッションは継続。

また、上海近郊の激戦地大場鎮を攻略。日本軍もめちゃくちゃ犠牲を出したが、中国軍の強いユニットが次々と壊滅していく。

上海3へクスを日本軍が制圧。少しずつ日本軍の攻勢が軌道に乗ってきた。

6ターン目

中国:移動→移動

上海中心部で戦い続けるサドンデスが達成できない場合を考えないといけなくなった。
現状上海ばっかり兵隊が集中しているが、南京をはじめとした都市を守る必要がある。

サドンデス条件の上海中心隣接へクスの周辺だけ兵隊を残し、部隊を後退させる。

サドンデスのヘクスを守る以外は道路、線路沿いにユニットを配置して遅延していく。*1

 

日本:移動→戦闘

上海中心隣接へクスの制圧を目標に行動。

中国軍が一部を除いて退いたこともあり、移動で攻撃態勢を整えたのちに戦闘。

上海中心部南西のへクスは確保し、残るは上海中心部北西のへクスのみとなった。

次のターン制圧できないとサドンデス敗北となる。

中国軍が退いたので少し引き気味の角度から。上海の北西にいまだ中国軍が健在。

7ターン目

中国:移動→移動

西端の南京と南端の杭州は戦線らしきものを張る。
ユニットはかなり余っているが、8ターン目以降は復活した精鋭部隊しか援軍が来ないのでここからどれだけ苦しくなるか。*2

日本:戦闘→戦闘

上海周辺残り1へクスを取れないと敗北確定。
4ステップ位いるので、連続攻撃をする必要があった。
無事連続攻撃で精鋭旅団を含む中国軍は壊滅。

第10軍が南から続々上陸。ユニット数では日本軍も多くなってきた。

奥地の方が戦場が広い。戦線が広がるにつれて、戦線が薄くなっていく。

8ターン目

中国:移動→移動

遅延して12ターン目まで南京を守るのが目標。
基本的には道沿いの町に部隊を置く。町はオーバーランされないので。
あとは適宜余った部隊は上海~南京最短距離の線路上に配置する。

このゲーム、敵味方の移動力が高いので抜かれるとあっという間に南京まで迫られそうだ。

日本:移動→戦闘

ついに上海周辺から進出を開始。
道路、線路沿いでないと湿地が多く2MPかかってしまうので、道沿いに攻めていく。
戦闘で町に籠もる部隊をどかさないといけないのでいちいち足が止まる。

地図左上の南京を目指していくわけだが、イマイチ快進撃とはならない。

9ターン目

中国:移動→移動

正直、部隊のバラマキが終わってあまりやることがなくなってきた。少し配置を調整するのみ。

日本:移動→戦闘

やることが変わらない。町に居ないユニットはオーバーラン。町のユニットは戦闘で倒す。
損害が多く、各ターンの2補充ポイントでは全く足りない。6:1でも1/6で損害が出るので。
残り3ターンで南京に行けるのか?

いちいち足止めされてしまう。

10ターン目

中国:移動→移動

ちょっと戦線を整理しただけ。
壊滅した精鋭部隊が帰ってきたので、少し厚みが増した。

日本:移動→戦闘

杭州の攻撃は1損害しか与えられず失敗。
こちらはゆっくり攻略していけばいい。どうせ南に向かった部隊は南京に間に合わない。
蘇州の攻略は1ターンで成功。また、蘇州の先にある無錫まで攻略成功。調子は良いがゲームの終わりが近い。

南。杭州に取り付くも攻略ならず。

蘇州の攻略に成功。南京まではまだまだ距離がある。盤面中心にある太湖が邪魔すぎる。

11ターン目

中国:移動→移動

とにかく道路と鉄道を封鎖しようとしたら、戦線らしきものができた。どのみちあと4フェーズ持てばいいので。

日本:移動→戦闘

蘇州や無錫にいるユニットたちを前進させるが相変わらず町で各駅停車状態。
戦闘で杭州は陥落。
あと1ターンで南京を取れないことはほぼ確定だが、やれるところまでやろうということで。

南。杭州は攻略したがこの部隊はもうやることなし。

着実に南京へ近づいているのだが、それでも遠い。

12ターン目

中国:移動→移動

まあ負けないので。道路を封鎖する動きだけで終わり。

 

日本:移動→戦闘

都市には移動で到達できないのでもう負け確定だが、行けるところまでいった。

太湖を超えたあたりから行動範囲が広くなり、地形も平地が多くなる。

1スタック目オーバーランで塞いでいたユニットを突破→2スタック目でその先にいたユニットをオーバーラン→3スタック目はその先へ……といった形で思っていたよりはるかに進出できた。しかし、南京に接することもできず。

中国の勝ち。

南京には4ステップ11戦力いるので、攻略にはあと2ターンくらいかかるのではないか?

終了時全体。あれだけユニットがいた上海方面は守備隊を残すのみ。

終了時南京付近。思ったより進出はできたがまだまだ。

ユニットの損害。日本軍はステップがあるうえ補充もあるのでほとんど犠牲はない。中国軍は精鋭部隊以外ステップがないので膨大な損害。



感想

前半は上海周辺での激闘、後半は追撃戦と戦況が変わるのはよく史実を表していてよかった。

上海周辺は町と湿地、運河で非常に地形が悪い。日本軍の苦戦がよく再現出来ていた。

後半の追撃戦は難あり。中国軍が統制をとれた防衛をできてしまうので、町という町に中国軍が陣取って少しずつしか進めない。太湖の周辺まで湿地帯が続くので、道路から外れて進撃することは現実的でなかった。

nターン目以降は町でもオーバーランができるとか、1ユニットしかいないならオーバーランできるとかあれば違ったと思うが。

 

それでも結構面白かったなという印象。今回は中国軍が1ターン目以外反撃できなかったが、日本軍が師団ごとのまとまりを崩して攻撃するようならば中国軍にも反撃の余地があるだろう。プレイ時間が6時間弱かかるので気軽にはできないが。両軍の航空阻止など意外とサイコロを振る回数が多い。

 

ルールブックは9Pと短いが、ややこしいことがさらっと書いてあるので間違えることも多々あった。日本軍艦砲射撃の範囲が攻撃時と防御時で微妙に違うなど。例が少なかったり例も結局文章まみれだったりするのがウォーゲームのあかんところな気がする。

 

ゲームバランスはどうなんでしょう。時間に追われない分中国の方が楽かな?

日本軍がもっとさっさと上海周辺を奪っていれば、追撃も一気に早くなっていたかも。

今回は初手中国軍が都市攻撃に打って出て成功したから遅延したが、失敗したりそもそも都市攻撃をしなかったらもっと早く上海周辺が日本軍に制圧される→南京攻略まで間に合うのかもしれない。

*1:日本軍は道路、線路を0.5MPで移動できる。

*2:黒色の中国軍精鋭ユニットは壊滅しても、1d6ターン後に復活する。復活するへクスの指定がなかったが、南京付近から復活すると想定。