からかい上手の高木さん アニメにならないだろう回メモ(11巻~)

本当だったら11巻以降は"お鉢が回ってきてない"のでメモすることもないだろうと思っていたのだが。

原作を2,3周見てる中で、アニメオリジナル回に包摂された回など散見されたので。

 

12巻 「2年生」

まじ???原作はサザエさん時空じゃなかったのか……となった回。

アニメでは2期の3話で進級してしまっている。

また、アニメでは「エイプリルフール」でクラス替えが存在しない旨話されているが、この回はクラス替えの話がメイン。

前述の通りアニメではクラス替えが無いので高木さんたちはずっと2組だが、原作だとクラス替えの末2年1組になった。

主要登場人物丸ごと2-1になったみたいなので、アニメと原作でクラスの設定が違っても個々の話への影響はほぼないのだろう。

唯一異なる点は浜口は原作だと2年生は同じクラスっぽいが、アニメだと3組で別クラスであること。「お弁当」で西片が浜口に声をかけようとするシーンがあるが、桜井に変っていた。

 

12巻 クレーンゲーム

アニメオリジナル回の「クリスマス」の1シーンとして大まかな流れが使われている。映画を見る前にゲーセンに寄ってほぼ同じ筋書きのストーリーが展開されている。

クレーンゲームをやることになった経緯が違うのはもちろんのこと、細部も結構違う。

最初アニメ見たときに違和感があったのが、今現在一緒に映画見に行っているのに「高木さんって100%片想いそんな好きだっけ……?」みたいな西片のセリフがあること。

よく100%片想いの話してるし、何なら現在進行形で100%片想いの映画見に行っている最中じゃん!と思ったもの。しかし、原作のセリフをなぞったものであると納得。この勘違いは結構重要なので、ここ変えると全体変りそうだし。

あと、よくよく読むと原作では勝負していない。アニメでは先に取れたほうの勝ちという勝負をしている。結果、西片が欲しくもないパズルを取る動機が

原作:まずパズルを取り、あまったお金で本当に欲しい2人セットのぬいぐるみを取りに行く流れを作りたかったから。

アニメ:取りやすいパズルを取ることで勝負に勝つため。

それゆえ原作の西片は600円出してパズルを取れない結果に……。

(中学生のゲーセン、うちの学校は校則NGだったな……)

西片君!ぬいぐるみを取ることは恥ずかしいことじゃないぞ!

 

12巻 お返し

アニメはたしか1年生のホワイトデーはスルー。(だったか?小話としてあったか?再度2期を見直さなきゃ……)。2年生はアニメオリジナルの「3月14日」。まあ~将来3年生のホワイトデーがあればこの話が採用されるのかもしれない。

ただ、高木さんが直接お返しを受け取るために下駄箱や机のガードを固くしている、という部分は前述の「3月14日」に受け継がれている。

最後の「じゃあ私も急ごうかなー。」が本当に好き。

 

14巻 告白

さっきも出てきた3期12話の「3月14日」前半の下敷きとなっている回。いやうまくアニメでは料理したよな~と感心してしまう。原作の素晴らしいやり取りを残しつつアニメオリジナル展開につなげるの本当にうますぎる。

原作のみにあるのが、「高尾は月本(サナエ)にだ!」という部分。原作だと高尾はサナエのこと好きなんだよね。海水浴に行く話でもそれっぽい描写がある。アニメでも仲がいいが。「3月14日」は最終回だし尺がなかったのか、そもそもあしたは土曜日チームに微塵も恋愛要素を入れたくないからか。

ちょっと余談。アニメだと木村は高尾とセットの西片お友達ポジションであり毎回登場するが、原作だとこの回みたいに登場しないことが多々ある。

「デート」でも駄菓子屋デート中に現れたのは高尾と桜井(でいいんだよな?)。まだアニメになっていない海水浴の回でも西片/浜口/高尾というトリオで海へ出かけている。アニメなら確実に木村もいるはずだが。

アニメでは福嗣くんの好演もあってなかなかの人気キャラだが、実は原作だとサナエとのからみがある高尾よりちょっと重要度が低く、あくまでただのクラスメートという扱いなのかもしれない。

 

14巻 タイプ

3期9話「クリスマス」で映画終わった後の一コマとして包摂されている回。ここからプレゼント交換に至る重要な導入。ほんとうまく落とし込んでるな.......。

 

16巻 校舎裏

3期6話「文化祭」での一コマになっている。合唱の練習が劇の練習になっている。あと、呼び出す場所が校舎裏→屋上になっているな。劇の練習なら屋上のほうが映えるからだろうか。

男女ペアで歌のテストって辛いな……。連帯責任が発生するのか……。

 

16巻 チョコ

3期11話「2月14日」の一コマになっている。こうして振り返ると3期のアニメオリジナル回は原作をふんだんに使っているのだな。2期の「林間学校」「夏祭り」は100%オリジナルだったのと大きな違いなのかもしれない。原作リスペクトとして肯定的に採ることができる。アニメでは時系列があるから上述の「お返し」みたいな時期を逃してしまった回はもう拾えないもんな。

(アニメは3期で終わり、と考えているならストックを残す必要がないとも。いやな想像はやめよう……)

 

余談

3期アニメOP映像。15巻の「ランキング」にちなんだ、りんごとりゲームに幼少期の高木さんと西片が初っ端からでてくる。アニメ3期ではその話やってないんだよね。

(結局このりんごなんだったんだ?)となった記憶。原作を読めばこれか!となった。

OP映像制作中は3期に「ランキング」をやる予定だったのだろうか?ただ、歌詞にぴったり合っているので原作ファンへのニンマリ要素だったのかも。

同じくOP映像で高木さんが葉っぱを眺めるシーン。あれはOP曲「まっすぐ」の1番ではなく2番の歌詞に適合する。「オリーブの木が揺れて見つけたハートの葉も~」の部分。

1番の「空色のハンカチは~」という部分は明らかに入学式の時に拾った高木さんのハンカチに合わせているような気もするんだが。(どうだ?あれは空色と呼べるのだろうか。)

 

それはそうとして1,2,3期のOP曲すべて本編に絡んでてホントいい歌詞だ……とたびたびなる。映画のOPも楽しみだ。