6/10劇場版からかい上手の高木さん

最初は下書きにして、1か月くらい放置して公開する。

7/2追記。した。今見返すと理解が浅い。

第一週入場者特典・パンフレット・アクスタ。入場者特典ってこんな豪華でいいのか!ってくらい充実の内容


感想

まだパンフレットとかはパラ見程度だが、初見時素直な感想として。

全体

期待通りという言葉がぴったり。

アニメ3期の終わり方といい、予告編といいまあ西片と高木さんがああなって……ってなるのを見る側は期待するわけで、その大きい期待に見合った作品だった。期待しすぎててかえってがっかりしたらどうしよう……とか思っていたが杞憂に終わって嬉しい。

中学三年生になって西片も高木さんも大人びたな……と思えるようなシーンがある一方でまだまだ子どもだなと思わせるシーンも。完全に大人びちゃうと失われる魅力があるのでここは良かった。ただ、ハナと遊んでいるシーンとかさすがに子どもっぽすぎないか?というくらいはしゃいでいた。高木さんは「等身大のふつうの女の子」というのが声優さんのイメージとしてあるみたいなので、ふつうの女の子が前面に出ていた感じ。

高木さんと西片の関係については"中学最後の夏"がイマイチ活きていなかった気もする。原作だと1年生の3月で(高木さんは頭がいいから違う高校いっちゃうのかも……)と西片が気にする場面があったので、てっきりその辺攻めてくると思っていたのだが。まあそのあたりは続編かな!(前向き)

三人娘(公式でそう呼ばれていたので……)はサイドストーリーとして並行していたが、中学三年生は進路とかでひと波乱あるよな。そして3人ともそんな態度とるよな~となり、ここは非常に良かった。

気になった点は駆け足すぎじゃないか?と思えたところ。まさか一気に告白してしまうとは意外だったな。尺の都合もあるだろうし、2人はここまで3年間積み重ねたものがあっての告白でしょ?ということを考えれば半分納得できるのだが。

う~ん、やっぱり自分たちが親になろうと決めたハナとやるせない別れになってしまったあと、一気に行ってしまうのは少々もったいなかった気も。

誰が悪いわけでもなくハナ自身もきっと幸せになれるはず。親が決まってうれしいはず。でも悲しい……。みたいのを共有できたばかりのところだったので、ジェットコースターに少し戸惑ってしまった。

作画は劇場版!みたいな小豆島全体をパンするシーン、虫送りに向かう途中の景色など相変わらず自然の描写が丁寧。人物の表情変化も細部まで描かれている。高木さんと西片の今まで見なかった表情もあれはかなり丁寧に決めたんだろうな……。

 

気になった部分の文量もそれなりになってしまったのだが、総合としてはやっぱり期待通りで満足。駆け足であったということは合間合間を補足可能ということでもある。ななのでですね、第一週入場者特典みたいにですね、細部を補足する続編なりなんなりをですね、追加いただけるとですね、非常にですね……。

 

細部

・やはり高木さんの第一声は「ねえ、西片。」ラジオで強者がはがきで送っていた、1,2,3期最初のセリフと同じだ。

・冒頭で「グリコ」のワードが出た瞬間声が出せないはずの映画館が少しザワっとした気がする。あ、あの積極的すぎるシーンが魅力のあの話はやはり劇場版用に取っておいたのか!!!!!!!!!

・と思わせておいて結末は変わっていた。ちょっと拍子抜けな気も。今思うと、これは原作とは違うアニメオリジナルの世界なんだよということを知らしめたのかもしれない。いや~私は原作最後の展開も楽しみだったけどね。ただ冒頭過ぎたので、ここでいきなりのヤマ場は難しかったのかも。

・1年生の夏休み突入直後は、西片がひたすら遊ぶことばかり考えていて楽しそう、高木さんが西片に会えなくなることをちょっと寂しがってた。3年生になったら西片が会えないことをさみしがってて、高木さんはむしろ会う理由を探してでも会えることを楽しみにしていた。この対比素晴らしすぎる。

・ふたりで手をつないで花火みれたな……!告白後のシーンとしては花丸でしょう。良かったね……夢にまで見た2人で花火を見るができて。

2人が自然に手をつなぐところも良い。2年生時の夏祭りでも理由を付けないと手をつなげなかった。虫送り後のバス停もやっぱり手をつなげなかった。やっぱり今までと違った「はじまりの夏」なんだなって。